「純情恋愛板」を楽しむ

2ちゃんねるの「純情恋愛板」http://love6.2ch.net/pure/ が好きだ。


「純情恋愛板」を知ったのは、高校の頃である。
当時私は、好きで好きでたまらない女性がいた。
そして私は、彼女も私のことを好いているはずだ、という妄想に取り付かれていた。


「妄想」とは言ったものの、まったく根拠がなかったわけではない。
彼女から話しかけるような男子は、少なくとも学内には私しかいなかったし、
また私から彼女に話しかけたときには、彼女は顔を真っ赤にしてうつむくのである。
(まあこれらの記憶が妄想だという可能性もあるけどね。恋愛は怖いからね。)



若さってのは恐ろしい。

彼女の本名でweb検索するのは基本である。
学校祭や体育祭の次の日には「学校祭」「体育祭」という単語でブログ検索をしたり、
まあ要するに、彼女による情報発信を、必死になって探していたのである。怖いね。
そんなにある日に出会ったのが2ちゃんねるの「純情恋愛板」だ。
特に私は「好きな人にだけバレることを書くスレ」というスレッドを除くのである。


今現在も残るいわゆるパートスレだが、このスレッドに毎日張り付き、
私のことが書かれていないかどうか、ということをチェックしていたのである。


「好きな人にだけバレることを書くスレ」は1日に50〜100ほどの書き込みがある。
このスレッドではたまに悲しい現象が見られる。例えばこんな具合だ。



  120 :名無しさんの初恋:2006/10/11(日) 22:54:14 id:EmaD8wsS
  今日は目が合ったのにそらせちゃってごめん。
  好きなのに避けちゃうわたしのばか。


  125 :名無しさんの初恋:2006/10/11(日) 23:10:02 id:lerL5mkT
  >>120
  いいよ。大丈夫。わかってるから。


  126 :名無しさんの初恋:2006/10/11(日) 23:12:02 id:EmaD8wsS
  >>125
  あの人は2ちゃんねるなんかしません。
  勘違いさせてごめんね。



「好きな人にだけバレることを書くスレ」なのに、
>>120が「好きでもない人が勘違いするような書き込み」をしたせいで、
こうした痛々しい勘違いを引き起こすのである。
>>125がちょっと気の毒だ。これは>>120が悪い。絶対に悪い。


勘違いする心情はよくわかる。
この書き込みがあの娘であってほしいと願わずにいられないのが、
「純情恋愛」が「純情恋愛」である所以なのだ。


「純情恋愛板」は、痛々しい勘違いだと自覚しながら、それを楽しむための板でもある。
誰かが好きで好きでたまらない時には、覗いてみるといい。十分に楽しめるはずだ。
(ちなみに>>125はおれじゃないよ。ほんとうだよ。)